歯周病とは
現代人が歯を失う最大の原因は歯周病と言われています。
歯周病とは、口腔内のバクテリアが引き起こす感染症で、歯の周りの組織を破壊する病気のことをいいます。多くは、歯茎の炎症(歯肉炎)として発症し、進行すると歯槽骨が溶けて「歯周炎」はじめて膿が出て、最後には歯がぐらぐらとなり抜かざる得ない状態に追い込まれます。
上記のような状態を放置したままにしますと、口臭、歯肉炎、歯槽膿漏(歯周病)へと進行していきます。従って、歯磨きはもちろんのこと、歯石も取っていかなければなりません。
またときには、歯周外科が歯の根元にまでおよぶ歯石等を取るために必要になってきます。他に歯周組織を再生させる目的によっても必要になってきます。
歯周病が引き起こす全身疾患
近年、歯周病菌が原因でさまざまな病気の引き金になると報告されています。
歯茎に進入して細菌は自らの住居として歯周ポケットというものを作り始めます。 実は歯周ポケットの壁は薄い皮膜の直ぐ下は血管があり、細菌が簡単に入り、全身をめぐることは不思議なことではありません。歯周病が引き起こす疾患には以下のようなものが挙げられます。
感染性心内膜炎・虚血性心疾患・脳卒中・肺炎・早産・低体重児出産
歯周組織の再生には
GTRとエムドゲインがあり、GTRとは歯根面と骨欠損を人工の膜で被覆することによって 歯周組織が再生するためのスペースを確保する方法で、人工の膜によって確保されたスペースに 歯周病によって失われた組織を作る細胞が優先的に集まり、歯周組織が再生します。
エムドゲインはスウエーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導材料です。エムドゲインの主成分(エナメルマトリックス デリバティブ)は子供の頃、歯が生えてくるときに重要な働きをするタンパク質の一種です。
歯周外科の際に手術部位にエムドゲインを塗布することにより、歯の発生過程に似た環境を再現します。こうして初めて歯が生えた時と同じような強固な付着機能を持つ歯周組織の再生を促すのです。
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予防歯科とは
虫歯・歯周病になる前に予防するという意識
当医院では、患者さんの口腔内を把握し、歯ブラシの当て方、磨きにくい部位のチェック等を行い、虫歯にならないように、ブラッシング指導を行い予防します。必要に応じて、歯を染め出しして、ブラッシング指導を行います。
また、お子さんでは、あらかじめフッ素を用いて虫歯の予防を行います。また、虫歯等お口の治療後(終了後)が、非常に大事です。その為、検診を積極的に呼びかけております。一度治した歯は、虫歯に再びかかり易いので気をつけていただきたいと思っております。
虫歯は生活習慣病です!
不規則な時間の食事、おやつのダラダラ食い、歯磨きをしないなどの乱れた生活によってお口の中の環境は悪化してしまいます。
小さい頃からの規則正しい食生活を身につけましょう。子供が欲しがるままに、甘いお菓子や、水の代わりに清涼飲料水を与えると、グラフのようにph7(酸性)状態が続くと歯が溶けて、虫歯になりやすくなります。
- 1. 食生活が基本
- 虫歯を予防するためには、まず規則正しい生活リズムと食習慣を身に付けることが基本です。
- 2. 歯磨きの習慣づけ
- 加えて、口の中を清潔に保つためには、歯の生え方に応じた歯磨きの習慣づけが大切です。
- 3. フッ素塗布で歯質強化
- さらに、歯の質を強化するためには、定期的なフッ素塗布が効果的です。
■プラークの染め出し
以下のように歯垢染色液を使用してプラークを赤く染め出します。これにより磨き残しがチェックでき、その後ブラッシング指導をします。
■お子様の虫歯予防に
以下のように歯垢染色液を使用してプラークを赤く染め出します。これにより磨き残しがチェックでき、その後ブラッシング指導をします。
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